東京にはたくさん公園があります。
それは東京に限ったことではないのかもしれないけれど、それでも東京の公園は素敵です。だから、晴れた日には公園に行きたくなります。
この作品「東京公園」では、そんな公園を舞台にして、カメラマンになろうとする青年とその周りの人間関係が描かれます。
未熟であること。分からないということ。青年は様々な向き合い方で目の前にやってくる「現実」に向き合い、少しずつ彼なりの答えを見つけ出して行きます。
「好きな人たちの幸せを望むのは、そこから離れていくことじゃなく一緒に生きていきたいからだ。僕は、あの二人が幸せであってほしいと願っている」(p.239)
その答えは絶対的に正しい答えではないのかもしれません。でも、彼は一度出した答えに対して疑いを持つことはしませんでした。
その結果迎える後味のいい、すっきりとしたエンディング。晴れた日の穏やかな東京の公園からはじまって、同じような情景の東京の公園で作品は終わります。「幻」や「夢」なんじゃないかと思うくらい何も無かったように。
また東京の公園に行ってみようと思います。この作品に描かれているような情景を探しに。

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