以前から言語に興味があり、言語の習得や、「言語」という概念自体についても深く関心を持っていました。しかし、主要な言語の存在を知っているだけで、関心をより深めていく機会をなかなか持つことができていませんでした。
本書では、言語学を専門とする筆者により世界の言語から90言語が選ばれ、そのそれぞれについて短めのエッセイがまとめられています。
英語、フランス語、スペイン語などといった主要な言語はもちろんのこと、話者数や学習者数の少ない言語についてもエッセイがまとめられており、筆者自身がトピックとなる言語について持っているエピソードなどを手がかりに、断片的なものではあるものの、それぞれの言語について知識や「イメージ」を得ることができます。
これらのエッセイは先に述べたように、断片的な内容がまとめられているだけのものだと見ることができますが、一方で言語同士の関連性、類似性などによりそれぞれ相補的なものとして読んでいくことも可能です。さらに、ひとりの筆者によって全ての言語についてまとめられているため、それぞれのエピソードなどの連環を本書の中に見ることができます。
このような本書を読み、学習者数の多い言語と話者数の多い言語は違うのだということ、また日本では学習することが困難な言語も数多くあることなどを理解することができました。
また、筆者は本書の中で「最近の言語学者は、個別言語をたくさん勉強しない。言語学習は2つ3つでよしとして、あとは理論の追求に時間をかける。でもそれでいいのかなあ。わたしにはやっぱり、具体的な言語を学ぶところから、言語学は始まる気がするのだ」(pp.5-6.)と述べています。
この引用部分から、筆者が言語習得を重要視していることを理解することができますが、現時点では「言語学」とまでは言わなくても、言語習得を努力することにより、さらに言語について理解や関心を深めていきたいと思いました。
読後、言語についての興味がさらにふくらんだ1冊でした。
2012年2月21日火曜日
2012年2月7日火曜日
「復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで」 - 越澤明
東北地方太平洋沖地震、またそれによって引き起こされた東日本大震災からあと4日で11ヶ月、まもなく1年になろうとしています。
震害に加えて、東北地方から関東地方にかけての太平洋沿岸の地域は、津波による大きな被害を受けました。他にも、首都圏の埋立地などを中心とした地域で液状化の被害なども発生しました。
本書は2005年の発行であり、当然のことながら今回の大震災については触れていません。また、主に建造物が密集している「都市」における復興計画、それも大都市における「復興」の実態について述べています。
しかし、本書の中では次のようなことが繰り返し指摘されています。財政上の問題などにより、復興計画の縮小、または断念が数多く繰り返されており、後年それが「ツケ」として回ってくるということです。
越澤は、関東大震災後の東京市における復興計画について、現在につながるものであるとして肯定的に評価していますが、戦災復興時の都市計画については、その後大幅に縮小され、一部地域における事業のみが実施されたことを批判しています。
平成18年に東京都防災会議地震部会によってまとめられた「首都直下地震による東京の被害想定」(http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/tmg/assumption02.pdf)によると、想定されている東京湾北部地震などが発生した場合、山手通り(環状6号線)、環七通り(環状7号線)沿線などを中心に、火災による建造物の消失の被害が想定されています。本書において越澤は、この点について「この結果、木造密集市街地が山手線沿いにベルト状に出現した。今日、東京都の特別区に狭隘道路の拡幅、防災広場用地の買収など、密集市街地における防災まちづくりに大変苦労しながら取り組んでいる」(p.172)と指摘しています。
このような本書における指摘は、東日本大震災で大きな被害を受けた地域における復興、また現在発生が懸念されている、首都直下を含めた地域を震源とする南関東直下地震などに備えた首都の形成を考えていくにあたり、踏まえる必要のあるものだと言うことができるのではないでしょうか。
本書の内容は、これからの「復興」を考えていくにあたって、「復旧」ではなく、今後の都市の在り方を見据えた「復興」を行っていく上で強く参考になるものであるといえると思います。
震害に加えて、東北地方から関東地方にかけての太平洋沿岸の地域は、津波による大きな被害を受けました。他にも、首都圏の埋立地などを中心とした地域で液状化の被害なども発生しました。
本書は2005年の発行であり、当然のことながら今回の大震災については触れていません。また、主に建造物が密集している「都市」における復興計画、それも大都市における「復興」の実態について述べています。
しかし、本書の中では次のようなことが繰り返し指摘されています。財政上の問題などにより、復興計画の縮小、または断念が数多く繰り返されており、後年それが「ツケ」として回ってくるということです。
越澤は、関東大震災後の東京市における復興計画について、現在につながるものであるとして肯定的に評価していますが、戦災復興時の都市計画については、その後大幅に縮小され、一部地域における事業のみが実施されたことを批判しています。
平成18年に東京都防災会議地震部会によってまとめられた「首都直下地震による東京の被害想定」(http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/tmg/assumption02.pdf)によると、想定されている東京湾北部地震などが発生した場合、山手通り(環状6号線)、環七通り(環状7号線)沿線などを中心に、火災による建造物の消失の被害が想定されています。本書において越澤は、この点について「この結果、木造密集市街地が山手線沿いにベルト状に出現した。今日、東京都の特別区に狭隘道路の拡幅、防災広場用地の買収など、密集市街地における防災まちづくりに大変苦労しながら取り組んでいる」(p.172)と指摘しています。
このような本書における指摘は、東日本大震災で大きな被害を受けた地域における復興、また現在発生が懸念されている、首都直下を含めた地域を震源とする南関東直下地震などに備えた首都の形成を考えていくにあたり、踏まえる必要のあるものだと言うことができるのではないでしょうか。
本書の内容は、これからの「復興」を考えていくにあたって、「復旧」ではなく、今後の都市の在り方を見据えた「復興」を行っていく上で強く参考になるものであるといえると思います。
2012年2月3日金曜日
「東北 - つくられた異境」 - 河西英通
しばらくレビューを書いていなかったというか、本さえ読んでませんでしたが、これから春休みでもあるので、時間を見つけては読んだ本についてまとめていきたいと思います。
「東北」が「異境」であるのかどうか。
これは、1990年代の東北に生まれた者の視点からは、これまで考える必要もなく「異境ではない」と断言してしまえる問題でした。
本書では、近世における「奥羽」という言葉を受けて、明治維新を挟んで近代日本の変化の中で普遍化した「東北」という言葉をとりまく環境と、それに付随していたイメージを追っています。
当時、「東北」という地域は未開だと考えられており、しばしばマイナスイメージを伴って用いられていました。
そのようなイメージを持たれるようになった原因は何なのか。
河西は、「東北」という地域のまとまりのなさ、歴史的に従属的な地域であった期間が長かったことなどを挙げています。
その後、近代初期における「東北」のイメージを明らかにした上で、河西は自由民権運動やナショナリズムなどが「東北」において果たした役割について述べ、最後に改めて近代における「東北」の捉え方について論じています。
「東北」という概念が、その後どのように捉えられ、さらにこれからはどのような概念として位置づけられていくのか。
本書を手がかりにして考える必要があるのではないかと思います。
「東北」が「異境」であるのかどうか。
これは、1990年代の東北に生まれた者の視点からは、これまで考える必要もなく「異境ではない」と断言してしまえる問題でした。
本書では、近世における「奥羽」という言葉を受けて、明治維新を挟んで近代日本の変化の中で普遍化した「東北」という言葉をとりまく環境と、それに付随していたイメージを追っています。
当時、「東北」という地域は未開だと考えられており、しばしばマイナスイメージを伴って用いられていました。
そのようなイメージを持たれるようになった原因は何なのか。
河西は、「東北」という地域のまとまりのなさ、歴史的に従属的な地域であった期間が長かったことなどを挙げています。
その後、近代初期における「東北」のイメージを明らかにした上で、河西は自由民権運動やナショナリズムなどが「東北」において果たした役割について述べ、最後に改めて近代における「東北」の捉え方について論じています。
「東北」という概念が、その後どのように捉えられ、さらにこれからはどのような概念として位置づけられていくのか。
本書を手がかりにして考える必要があるのではないかと思います。
2012年2月1日水曜日
今日のジョギング(2月1日)
しばらくジョギングの記録をブログにのせていませんでしたが、今日からまたブログに毎日のジョギングについて簡単にまとめていきたいと思います。
<ルート>
自宅
(街路)
鶴巻町
(新目白通り)
江戸川橋
(目白通り)
石切橋
(目白通り)
西江戸川橋
(目白通り)
大曲
(目白通り)
飯田橋
(大久保通り)
神楽坂
(早稲田通り)
牛込天神町
(早稲田通り)
弁天町
(外苑東通り)
早稲田鶴巻町東
(外苑東通り)
鶴巻町
(街路)
自宅
今日はいつものコース。
寒いので、防寒対策に気をつけて明日以降も頑張りたいと思います。
<ルート>
自宅
(街路)
鶴巻町
(新目白通り)
江戸川橋
(目白通り)
石切橋
(目白通り)
西江戸川橋
(目白通り)
大曲
(目白通り)
飯田橋
(大久保通り)
神楽坂
(早稲田通り)
牛込天神町
(早稲田通り)
弁天町
(外苑東通り)
早稲田鶴巻町東
(外苑東通り)
鶴巻町
(街路)
自宅
今日はいつものコース。
寒いので、防寒対策に気をつけて明日以降も頑張りたいと思います。
登録:
投稿 (Atom)


