しばらくレビューを書いていなかったというか、本さえ読んでませんでしたが、これから春休みでもあるので、時間を見つけては読んだ本についてまとめていきたいと思います。
「東北」が「異境」であるのかどうか。
これは、1990年代の東北に生まれた者の視点からは、これまで考える必要もなく「異境ではない」と断言してしまえる問題でした。
本書では、近世における「奥羽」という言葉を受けて、明治維新を挟んで近代日本の変化の中で普遍化した「東北」という言葉をとりまく環境と、それに付随していたイメージを追っています。
当時、「東北」という地域は未開だと考えられており、しばしばマイナスイメージを伴って用いられていました。
そのようなイメージを持たれるようになった原因は何なのか。
河西は、「東北」という地域のまとまりのなさ、歴史的に従属的な地域であった期間が長かったことなどを挙げています。
その後、近代初期における「東北」のイメージを明らかにした上で、河西は自由民権運動やナショナリズムなどが「東北」において果たした役割について述べ、最後に改めて近代における「東北」の捉え方について論じています。
「東北」という概念が、その後どのように捉えられ、さらにこれからはどのような概念として位置づけられていくのか。
本書を手がかりにして考える必要があるのではないかと思います。

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